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・伊達家に伝わる能装束の修復が進められています。
修復を行っているのは、北星学園大
の福山和子名誉教授です。(染色文化
財保存修復・服飾文化史がご専門)こ
の春から、月におよそ四日間札幌から
お出でになって、噴火湾文化研究所で
修復に携わっていたたいています。今
回、福山先生にこの衣装の価値と、修
復作業とについてお話を伺う事ができ
ました。
「これはどの様な衣装なのでしょうか」
「伊達家に代々伝わり、移住の時に持
ち込まれた『能装束』です。これは能
で『鬼女』の役を演じる時に着られた
ものです。本州では能の博物館等によく能装束が展示されていますが、道内ではこ
れが唯一の物です。」「いつ頃、どこで作られたのでしょう」
「江戸時代の中期から後期、仙台地方では作れないので江戸か京都で製作されたと
思われます。」
「材料・製法は」
「絹地の上に、鳳凰とか伊達家紋等様々な図柄の刺繍がしてあります。刺繍する部分
に金箔を置いてその上に絹糸で刺繍を施しています。」
「それは非常に豪華なものですね。刺繍の細かい柄も大変美しいです。修復作業の
内容はどの様なものなのでしょうか。」
「肩、襟、裾、背中等の部分で、縦糸が劣化してよれているので補強を行っています。
また、金箔を貼った部分で、貼り付けた糊が痛んだせいか、その部分の布が浮いて
来て金箔が剥がれ始めて来てしまっているので、これ以上剥がれぬ様、網目状の布
(チュール)(ゴース状の絹等)を上に置いて止める事を試みます。全体に、完全に元
通りに復元は不可能でも、これ以上痛むのを止めていると言う状況です。」
「展示公開は可能でしょうか」
「痛みが激しく、そもそも動かすのも難しい状態なため、修復終了後も展示公開には
なかなか耐えられないかもしれません。しかし、この能装束は、当時の染織の技術水
準がよく分かる非常に貴重な文化遺産なので、市民のみなさんに価値をよく知ってい
ただくのが望ましいと思います。」
「どうもありがとうございました。」

↑金箔の貼られた刺繍
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