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専門誌『文化遺産の世界』(The World of Cultural Heritage)で、
北黄金貝塚公園を紹介



2006年2月25日発行の『文化遺産の世界 第20号』(国際航業株式会社発行)に、
読売新聞東京本社文化部の片岡正人記者が、北黄金貝塚の史跡整備をとりあげてい
ます。
これは、去る2005年10月1日に東京で開催された『シンポジウム「観光考古学U」』
を聴いた感想を述べたものです。北黄金貝塚に触れた部分を紹介いたします。


→この『文化遺産の世界』2月25日No.20の本は、噴火湾文化研究所で実際にご覧
になれます。




(特集観光考古学U・シンポジウム「観光考古学」から考える4〜5頁)

目指すは「観光地」ではなく
「遺跡を楽しめる市民」の育成

 先に、100人のうち1人が興味を持ってくれればいいと書いたばかりだが、やはりファンを2人、3人と増やして
いくことも考えなくてはいけない。それは、遺跡の見せ方の工夫ももちろん必要だが、地域住民のひとりひとりが
遺跡を地域の財産として意識できるような誘導が必要となってくる。
 その成功例が北黄金貝塚(国史跡)を中核に、縄文文化をアイデンティティーのコアとしたまちづくりを進めて
いる北海道伊達市だろう。伊達市は、2001年7月に行政と地域が一体となって開催した「縄文フェスタ」に人口
の倍にあたる6万人の参加者を集めた盛り上がりをまちづくりに生かそうと、官民協働で「縄文をキーワードにし
たまちづくりプラン」を策定した。その目玉として掲げた市噴火湾文化研究所が2005年4月に発足、文化財保
護だけでなく、”経営コンサルタント”としての役割を果たしながら、地域住民へ様々プロジェクトを提案し続けて
いる。
市内には、北黄金貝塚を舞台にしたボランティアが2団体、市開拓記念館にも2団体あり、市噴火湾文化研究所
などと連携して、まちの文化振興、経済振興を目指し、様々な活動に取り組んでいる。北黄金貝塚を訪れる観光
客は、三内丸山遺跡などと比較すれば、そう多くはない。しかし、地域のアイデンティティーの象徴として市民に
とってはなくてはならない存在となっている。遺跡に期待するものは、観光による経済効果ではなく、まずこの点
であるべきだろう。しかし、これが最も難しい問題であることも確かである。


"北黄金貝塚
北黄金貝塚の公園内の様子。豊かな自然に抱かれるように復元住居がたたずんでいる。"
photo: 北海道伊達市噴火湾文化研究所



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